感覚

作ることとは全く関係のないことではありますが、

親知らずが生え始め、きのう何年かぶりに歯医者に行きました。

歯医者といえば、”熱帯魚がいる大きな水槽が見れる”というイメージが昔から

あって、それも少し期待して行ったのですが、水槽はあっても期待した水槽とは少し

違っていました。

小さい頃通った歯科医院には、水草がたくさん入って極小の熱帯魚が何匹も泳いで、

照明が後ろから当たっていて、のぞき込んだら小宇宙を見ているような、ものすごく

入り込める水槽の世界がありました。きのう久々に行った歯医者の水槽も、

小さい頃の自分だったらじーっと楽しくのぞき込んだかも知れません。

 

水槽は待合室のはなしで、中に入ると、診察してもらう診察台というか椅子に

くっついている、うがい用にコップを置いて水が勝手に出てくる機械を見るのが

小さい頃好きだったことも思い出しました。

何年かぶりに見てもやっぱり似たような感覚は残っていて、それを見ると若干楽しく

なりました。

 

子どもの時は、今なら見過ごしてしまうものを見て(券売機・バスの降車ボタン・

お店の人が二重焼きを焼く様・コーヒー屋の人の所作、などなどたくさん)、

珍しがったり興味津々になってじーっと眺めたり、やたら触りたくなったりと、

”ものと周りの見え方”が今とは全然違って、いちいち楽しかった記憶があります。

今も変わらず見ているとわくわくするものがたくさんありますが、新鮮に楽しく

見えていたあの感覚に戻りたいなぁと、歯医者に行って思いました。

                                   am 11:37