先週、岡山から船に乗って、香川県の直島と豊島に行ってきました。
アートな島として、とても有名なので、作品を観ることがもちろん目的でした。
でも、すごく印象に残ったのは瀬戸内海と島々です。
残念なことに雨が降りそうで降らない曇り空だったので、遠くまで島が見えるような
状況ではありませんでしたが、それはそれで、海も空も全体がグレイがかった渋い青で、
静かで、落ち着く景色でした。
生まれも育ちも広島の私にとって、瀬戸内海は”近くの海”で、大した感動も無い海だと
思っていて、好きも嫌いもなかったのですが、今回大きく変わりました。
友達が行きたいと言った豊島美術館が一番の目的で豊島へ行ったのですが、そこでも
今までの私ではあまりないような感動を受けました。
その美術館と作品を言葉で表現するのはとても難しいので省きますが、これほど”その場で
体感してこそ”という作品は私は初めてです。
昔から、抽象的な作品とか、分かりにくい作品に魅力をあまり感じなくて、どちらかと
言うと嫌っていました。
でも「うまく表現できないけど何かすごい」と素直に思えて、そう思っている自分にも
驚きました。
2月の、人がほとんどいない時期で、美術館にも私たちしかいなかった事もとても影響して
いると思います。作品の水の音と島の木が揺れる音だけが聞こえて、非日常な状況、空間
でした。気を散らすことなく集中できました。
作ったものそのものだけではなくて、それを囲む状況とか空間がどれほど大事かを知った
旅行になりました。
am 11:10