私はたぶん、人なり作品なりに影響を受けやすい性格です。
数日前にあるテレビ番組で気になる文章を聞き、その本を読んでみたいなぁと
思って、今日古本屋に行ってみると、店員さんが棚に並べるために出して積み上げた本の
なかにちょうどそれを見つけました。今日一番嬉しかった事です。
読んでみたいと思った文章は、
向田邦子最後のエッセイ集「夜中の薔薇」のなかにある”手袋をさがす”という話です。
帰りの電車で読み終わるほどの短い話でした。感想をうまく表現できませんが、
23歳のいま出会えてよかったと思える、静かに力強くて励みになる文章でした。
いろんなものを見たい知りたいと思いつつも、どうも活字が苦手な私は、
何かのきっかけが無いとなかなか文庫本などを読みません。
今回のように、テレビからでも何でも、きっかけを見つけ、なるべく多くの本に出会えたら
いいなと思います。
同じ本のなかにあった”時計なんか怖くない”という話も、とても記憶に残りそうな
文章でした。
am 2:43