数日前に、上野へ行く機会がありました。
テンションがワー!っと上がるものをたくさん観てきました。
ひとつは東京国立博物館でやっていた「空海と密教美術展」で見た
大迫力の木彫たちです。”東寺講堂の仏像群による仏像曼荼羅”に、意外な
ほど衝撃を受けました。恥ずかしいことに私は仏像とか仏教とか、そういう
ものに関してほぼ無知で、それが作られた背景とか色んな意味を知って観れば
何倍も感動するのかなぁと思いながら、ただただ木彫作品としての迫力に
刺激されました。人に勧められて行った展示でしたが、新しい分野に興味を
持てたいい日でした。
もうひとつは、ずっと前から行きたかった同潤会の上野下アパート。
同潤会のアパートのなかで唯一現存している建物です。
1929年に建てられたアパートには異様な存在感がありました。
地図を見ながらそこへ向けて歩き、目の前に現れたときのハッとするような
感覚が忘れられません。タイムスリップとも違うかもしれませんが、そこだけ
時間が違っているような感じがして、夕方に行ったせいもあり、薄暗くなって
きたときの雰囲気はいままで経験したことがありませんでした。
ゲリラ豪雨に襲われ、塀を越えて茂ったアパートの樹の下で一瞬雨宿りができた
のもいい思い出になりそうです。
pm 12:22